酪農ヘルパーの仕事

酪農ヘルパーって何?

365日休みなく乳牛のお世話をし続ける酪農家に代わり、餌やりや搾乳の手助けする『酪農家のパートナー』のこと。酪農未経験の方にとっては、熟練したプロの技を近くで見て学べる究極のOJT(実地訓練)の場になります。
ヘルパー組合に加盟する複数の酪農家の牧場で、幅広い技術を習得することができます。JA準職員として雇用され、福利厚生が付随した安定した職業です。

WORK

酪農の仕事

搾乳、牛舎の清掃、餌やり、仔牛の哺乳・育成 など

生乳は北海道が支えています!!

北海道は日本屈指の酪農王国。全国の生乳生産量の54.5%を担っています。また、北海道産の生乳は品質への信頼が高く乳価が安定していることが、新規就農者からの人気が高い理由の一つになっています。

休めない酪農は、もう古い。
「働き方改革」進んでます

酪農家が酪農ヘルパーを依頼する日数は年々増える一方で、酪農ヘルパーの人数は減少傾向にあります。ヘルパーという職業の認知度をあげて、私たちの仲間を増やすことが、酪農界全体の働き方改革を進める上でも重要だと考えています。

酪農ヘルパーになるには?

酪農ヘルパーは、農協の準職員という扱いで安定した収入を得られます。
「難しそう…」と思わなくても大丈夫。経験ゼロでも興味ややる気がある方を全力でサポートしてくれますよ。

  1. STEP 01 情報収集

    とにかくまずは情報収集!年に数回各地で就農イベントに参加しています。イベント情報をチェックしてみてください。近日中にイベントがない場合は、気軽にメールで問い合わせを!

  2. STEP 02 体験実習を受けてみる

    Webや写真を見て考えるより実際に来てみませんか?酪農作業を体験できる研修制度を用意しています。全国からの交通費・中頓別での滞在住居はこちらで用意します!!カラダ1つで来てください。滞在先は中頓別町酪農担い手宿泊研修施設(以下:担い手研修施設)か、農家さんの自宅に滞在するファームステイから選べます。また、体験研修をせずに「面接」に進むことも可能です。

  3. STEP 03 面接

    酪農ヘルパーになるための資格は普通自動車運転免許(AT限定可)のみです。通常の企業に入社するように、履歴書を用意していただき面接を行います。と言っても堅苦しいものではないので、ご安心を。「やってみたい」という気持ちを伝えれば、人情に厚い中頓別の町民は、全力であなたをサポートしてくれます。

  4. STEP 04 採用決定

    面接後、農協の内定を得て正式に「採用」が決定します。採用後は中頓別町農協の準職員として雇用されます。採用難易度は決して高いものではないので、臆せず挑戦してください!

DAYLY WORK

酪農ヘルパーの一日

5:00〜9:00 午前の部

牛舎の清掃をして、ミルクを出すために餌やりを。朝の搾乳を終えたら、午前のお仕事は終了です。

10:00〜16:00 自由時間

事務所でスケジュールの確認などを行います。

16:00〜20:00 午後の部

午前と同じように清掃と餌やり、他に酪農家に応じて牛の管理業務などを行います。
夜の搾乳後、牛の寝床を整えて一日の仕事は終了。お疲れ様。

20:30 帰宅

酪農ヘルパー養成研修

採用後は、レベルに応じた研修を受講できます。まずは、ヘルパーになった後の春または秋に初任者研修に参加してもらいます。生乳がでる仕組みなどを座学でしっかり学びます。道内各地のヘルパーと一緒に研修を受けるので、お互い理解し合える心強い相談相手も見つかるはず。

  • 初任者研修Ⅰ

    • 対象者(受講資格)
      原則として就業後1年以内の酪農ヘルパーで、酪農経験の浅い者
    • 研修内容
      酪農の基礎知識・技術およびヘルパーに必要な専門知識と技術
    • 研修期間
      2週間(原則)
  • 初任者研修Ⅱ

    • 対象者(受講資格)
      原則として就業後1年以内の酪農ヘルパーで、酪農経験の深い者
    • 研修内容
      酪農の基礎知識・技術およびヘルパーに必要な専門知識と技術
    • 研修期間
      2週間(原則)
  • 中級者研修( 北海道開催のみ)

    • 対象者(受講資格)
      原則として就業後3年以上の酪農ヘルパー
    • 研修内容
      酪農ヘルパーに必要な専門知識・技術とその応用
    • 研修期間
      1週間(原則)
  • 研修施設案内

    ホクレン訓子府実証農場
    (一財) 北海道農業協同組合学校 (JAカレッジ)
    (地独)北海道立総合研究機構畜産試験場
    (地独)北海道立総合研究機構根釧農業試験場

NEW FARMERS

新規就農に向けて

酪農ヘルパーで知識・技術を身につけて、新規就農を目指す方法もあります。

  • 新規就農に必要なこと

    • 一定期間の酪農研修(中頓別町内)
    • 単身ではなく家族がいること
  • 新規就農時のサポート

    道内屈指の手厚いサポートがあります!!

    • 農地借用…賃貸借量の1/2(5年以内)
    • 固定資産税…農用地の固定資産税を減免(3年間)
    • 設備投資費の補助…借入金の1/2以内、最大1200万円
    • 借入利子の助成…3.5%を超える利子分を助成(7年間)

酪農ヘルパーの魅力

自然の中で動物を相手に仕事ができる

牧場での仕事は朝が早かったり、体力を使ったり大変なこともあります。しかし、朝焼けの澄んだ空気を感じながら、動物のサポートをするやりがいと充実感を感じることができます。また牛以外にも猫などの動物を飼っている牧場も多く、いろいろな動物と触れ合いながら仕事ができるので「動物好き」な方にもってこいの職場と言えます。

まずは先輩とペアで、現場へ。
少しずつ覚えていきましょう!

最初に任せられるのは、牛舎の通路のほうき掛けなどからスタート。簡単に見えても体の使い方などコツがあります!また、「バルククーラー」「ミルカー」「サイレージ」など酪農独自の用語なども覚えていきましょう。少しずつ先輩ヘルパーと酪農家さんとの会話が理解できるようになってくるはずです。

新規就農の
ファーストステップとして

法人牧場や個人牧場への雇用と異なり、いろいろな牧場で作業を行うため、各牧場の飼養方法や、経営方法を学べます。また独立就農を目指している場合は、高齢化や後継者不足に悩む牧場などとのマッチングの可能性もあります。ヘルパー組合に所属していると、こういった情報も得やすくなるメリットもあります。

フリーストール式と繋ぎ牛舎
両方での経験を積める

牛舎内で牛を放して飼養するフリーストール式と繋ぎ牛舎、両方での飼養経験を積めます。同時期に様々な飼養方法を体験することで、違いを認識しやすく、特徴やメリットを整理しやすい。こうした経験は、酪農ヘルパーならではもので、新規就農を考える際の牛舎設計に大いにヒントを与えてくれるはずです。